社会福祉法人 糸島市社会福祉協議会 M.Nさん – 糸島市社会福祉協議会

M.Nさん

所属部署 地域課 地域支援係・主事
職種   生活支援コーディネーター、コミュニティソーシャルワーカー
入職   2024年4月(中途採用)
所持資格 社会福祉士

「あなたに相談して良かった」
その言葉が、何よりの励みです

“自分の原点”は家族への思いから

私はもともと、大学では福祉と関係のない学科を学んでいました。でも、祖父の介護に苦労していた母の姿をそばで見て、「同じように困っている人の力になりたい」と自然と福祉の道に心が向いていきました。
加えて、大学時代は地域おこしにも関心があり、「人がつながりながら支え合う地域づくりって、すごく大事だな」と思うように。そんな中で社会福祉協議会の存在を知り、「地域をフィールドに、人に寄り添う仕事」があることを知りました。
最初に就職したのは他県の社協でしたが、いつかは地元九州で働きたいと思っていたため、転職を決意。糸島市を選んだのは、学生時代に訪れた際の印象が強く残っていたからです。自然の豊かさや美しさと人の温かさに惹かれ、「いつかこのまちで暮らしてみたい」と思っていました。地元への想いと、地域に根ざして働きたいという希望が重なり、今ここにいます。

小さな声をカタチにする

現在は、市全域を担当する第1層生活支援コーディネーターとして、年を重ねても住み慣れた地域でその人らしく暮らし続けられるように、地域の中に支え合いの仕組みを作るお手伝いをしています。たとえば、高齢者が外出するきっかけになる「集いの場」づくりや、移動や日常生活のちょっとした困りごとに応える仕組みづくりなど。各小・中学校区を担当している第2層生活支援コーディネーターが拾った声をもとに、地域住民の方々や、関係機関、ボランティアの方々と協力しながら、「あったらいいな」を少しずつ実現していく仕事です。
また、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)としても活動しており、担当する校区で支援が必要な方の相談にのったり、地域活動の支援を行ったりもしています。

糸島市に来る前の話になりますが、相談に来られた方に「あなたに相談して良かった」と言われた時は、胸がいっぱいになりました。「人生、もう終わりだと思っていたけれど、あなたに出会えてよかった」とまで言っていただき、言葉にできないほどの嬉しさが胸いっぱいになったことを今でも覚えています。
そしてもうひとつの喜びは、「自分たちの地域を、自分たちでよくしたい」と本気で考えている、素敵な人生の先輩方と出会えること。その方たちと一緒に地域づくりに関わる中で、私も「将来こんなふうになりたいな」と思うことがたくさんあります。

仲間がいるから挑戦できる「一人じゃない」という心強さ

糸島市社協の魅力は何よりも、人のあたたかさ。どんな時でも、誰かが気にかけてくれて、「大丈夫?」「一緒に考えようか」と寄り添ってくれる風土があります。困った時に、一人で抱え込ませない。そんな文化が職場の空気として根づいていると感じています。
また、仕事に対して前向きで熱意のある職員が多く、「こんな取り組みをしてみたい」「将来、こんな地域になっていたらいいな」と、未来の地域の姿について語り合える環境があります。自分の意見を大事にしながら、仲間と一緒に“地域のこれから”を考えていけるのが、本当に楽しいんです。

「明日もきっと大丈夫」と思える“まち”をつくりたい

日々の仕事の中で、知識や経験の不足を感じることもあります。だからこそ、今は精神保健福祉士の資格取得に向けて勉強中です。どんな相談にも、より的確に、安心して応えられるように、これからも学びと実践を重ねていきたいと思っています。
そしてもうひとつの目標は、もっと地域に出て、もっとたくさんの人とつながることです。「地域に住む人が、少しでも安心して、自分らしく暮らし続けられるまち」をつくるために、社協の持つ力を最大限に活かしていきたい。ひとりでも多くの人が「明日もきっと大丈夫」と思えるような地域社会を、仲間と一緒に育んでいけたらと思っています。

一日のスケジュール(一例)

  • 8:30 出社 その日のスケジュールや業務内容を確認します。
  • 9:00〜12:00 会議や資料作成、問い合わせ対応など 他部署との連携を図りながら、計画的に業務を進めます。
  • 12:00〜13:00 お昼休憩 職場のメンバーと雑談を交えて過ごすこともあります。
  • 13:00〜17:00 地域サロンの訪問や支援相談、記録作成など 現場と事務のバランスを取りながら業務を行います。
  • 17:15 退社 基本的に定時退社ですが、繁忙期は多少の残業が発生することもあります。

就職活動中の方へ

社協の仕事は本当に多岐にわたっていて、部署によって仕事内容はさまざまです。でも共通しているのは、「人と人をつなぐ」「その人が持つ力を信じ、支える」仕事だということ。だからこそ、これまでの人生経験や、他業種での経験が大いに活かせる職場だと思います。
たとえば、販売や接客業をしていた方なら、人の話をじっくり聞く力や、わかりやすく説明する力が強みになります。福祉を専門的に学んでいなくても、人と関わることが好き、誰かの力になりたいという気持ちがあれば、きっと活躍できると思います。一緒に悩んで、一緒に考えてくれる仲間がたくさんいる社協という場所で、ぜひあなたの力を発揮してみませんか?